『武士道残酷物語』[LINK](1963年・監督:今井正)
戦国武士から現代サラリーマンまで残酷・非情な封建社会を七代にわたって萬屋錦之介が一人で演じた異色(?)作。だって、忠義のために自分の妻や娘を主君に差し出したり、いくら封建社会だからってムチャクチャでしょ。これじゃ臣下もついてこないと思うけど、南条範夫の原作はどこまで史実に基づいているのか?と、
網野善彦史観に影響されたワタシとつい懐疑的になってしまうのだが…。でも、なかなかの力作ではある。
『霧の中の風景』[LINK](1988年:監督:テオ・アンゲロプロス)
長回しのアレキサンダー大王<Aンゲロプロス監督による父を探し求めてアテネからドイツを旅する幼い姉弟の姿を描いた切ないロード・ムービー。この監督は『旅芸人の記録』や『アレキサンダー大王』など、ギリシャ現代史に古代史をダブらせて壮大な物語を描いた作風で知られるが、本作ではそうした厳しい現実を描きつつも
『エル・スール』や『
ミツバチのささやき』を思わせるような幻想譚に仕上げている。
『崖の上のポニョ』[LINK](2008年・監督:宮崎駿)
うーん、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『魔女の宅急便』と傑作を連発していた宮崎カントクはどこへ行ってしまった〜という感想を持たざるを得ない最新作。「人魚姫」をモチーフに、幼い子どもでも楽しめる作品を目指したのだろうけど、かつてなら目を見張っただろう宮崎印煌めく海(モデルとなった鞆ノ浦も)のシーンにしても、「
パンドラ」(by『アバター』)を観てしまった後にはもの足りなさを感じてしまうワタシがいる…。(>_<)
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