「弧の会」は日本舞踊の素晴らしさを多くの人に伝えようと、若手・中堅の踊り手(♂)12名によって1998年に結成された「日本舞踊界のヌーベルバーグ」だとかで、紋付袴姿での「素踊り群舞」を基本コンセプトにオリジナル作を発表し続けているという。
たしかに、足を振り上げ、ジャンプし、側転し、膝を軸にヒップホップまがいに回転し、はては海老ぞりイナバウワーまで飛び出すとあっては、もはや紋付袴姿のコンテンポラリー・ダンスと言っていい。いやぁ、日本舞踊がここまでモダンだとは、知りませんでしたぁ。(^_-)
ステージの構成も「ゲイ(芸)の花舞台へようこそ!」と国民放送の某番組をパロディに、演者を舞台にあげて「弧の会」や演目をわかりやすく説明するなど、とにかく「日本舞踊を知ってほしい、楽しんでほしい」というメンバーの心意気が伝わってくる。
序幕のめでたい「はじめ式」から、二人の踊り手の対照が効果を生む「龍虎」、そして最後は狂言舞踊&群舞で楽しく〆るという工夫に富んだ構成と演出もヨかった。
そして終演後に、演者たちが楽屋から飛び出して気さくに出口に並び、観客を一人ひとり送り出すという姿勢もまた好感↑。
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