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台湾のレコード大賞ともいうべき「金曲獎」で昨年(2010年)、最優秀新人賞に輝いたという
徐佳瑩(ララ・スー)のセカンドアルバム
『極限』(2010年9月リリース)。これが、とてもデビュー間もない新人とは思えぬ堂々の出来だ。
何といっても驚かされるのは、全曲を作詩・作曲するその才気だ。
けっしてうまいとはいえない歌唱も、自身を表現するものとしては十分に魅力的で、独自の歌世界を築いている。
アルバムは、アコースティックギターとパーカッションだけのシンプルなサウンドをバックに@「去我家」幕明ける。
センチメンタルなB「懼高症」、グラウンドビートを基調にしているのだろうかR&Bな佇まいのD「Love」、一転して、しっとりとその歌世界を聴かせるE「刻F」、からみつくようなバラードナンバーF「殘愛」、さわやかなG「樂園」と続き、最後にセツナなメロディーが印象的なH「迪斯可」が深い余韻を残す…。
ご存じの通り台湾は島国だが、その民族の出自がそうさせるのか、ときとしてその伸びやで胸を打つ歌唱は、“大陸の風”を思わせる。
ハリウッド進出した(こちらは俳優としてだが)
周 杰倫(ジェイ・チョウ)を始め、才能溢れるアーティストを次々と輩出する台湾ミュージック界(2009年の
メイデイ[五月天]来日コンサートも素晴らしかった)で、今後も注目したいアーティストの一人といえる。
A「極限」のYou Tube動画↓
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