ありそうでなかった「宗教ビジネス」の起業から興隆、破滅まで記すなかで、人間の「業」を執拗までに描いたメタ小説。著書にはやはり宗教をテーマにした
『ゴサインタン』という傑作があるが、本作はもっと人間のドロドロとした部分をこれでもか!というチカラ技で描く。もちろんオウムも9.11後も取り込んで。それにしても『
東京島』の桐野夏生と同様、近年の女性作家たちの強力には目を見張るというか、圧倒されます…。( ^ ^ ;
『アメリカは歌う。 歌に秘められたアメリカの謎』(東理夫著・作品社)
日本人には馴染みの薄いカントリーやブルースの歌詞から、アメリカ裏面史をあぶり出す意欲作。片岡義男の
『ぼくはプレスリーが大好き』や亀井俊介の
『サーカスが来た!』を彷彿させるアメリカ大衆文化論であり庶民史。
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