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「ミングルマングルジングルベル〜Marsh-Mallowのクリスマス at Starpine's cafe」と題された、
Marsh-Mallow(マーシュ・マーロウ)のライブに足を運ぶ(12月22日・吉祥Starpine's cafe)。
Marsh-Mallow(マーシュ・マーロウ)は、
上野洋子、猪野陽子、
落合さとこ、
高田みち子、
丸尾めぐみ各氏5名の女性ユニット。今年5月にセカンドアルバム
『mingle-mangle marsh』禺画像] をリリースしているが、じつはそこでクレジットを見るまで、
「上々颱風」のメンバー陽子サン(2006年加入)がこんな“課外活動”をしているとは知らなんだ。
それで、9月に行われたライブに行くつもりが、なんとチケット完売で、この日の初見となった次第。
チラシには、「珍しい楽器達を奏でユニークなコラースを響かせる、5人のおんな」とあるが、
Marsh-Mallowの音楽をひとことで表せば、パーカッション+
ポリフォニーコーラスの魅力、といったところか。
ステージには所狭しとさまざまな楽器が並べられているが、ピアノ、ギター、ベース、アコーディオンらはまだしも、マリンバや鉄琴(?)、そして見たこともないようなタイコ類や笛、擬音(?)奏でるものまで、さながら楽器工房の趣。
そこへ見目麗しき5人の“美女”が登場し、独特のコーラスを響かせる。いわゆる通常の、同時に異なる音を重ねてハーモニー(和声)を象(かたど)るスタイルではなく、いくつもの音(歌)を次々に歌い継ぎながら、同時に和声も協和させていくというユニークなもの。
一聴すると、打楽器を中心としたその簡素なサウンドと相まって、北欧のトラッド系音楽を思い浮かべる。
マリンバ、鉄琴伴奏によるオープニングの「雪が降っている」、続く流麗なハンドベルの「mutation」でクリスマス気分に徐々に引き込まれ、続く「真っ赤な平行線」ではアフロ風、6/8拍子(?)で彩られた「北へ」はフィンランドの
ヴァルテナを思わせ、「しずく」ではクラシカル風に、「雨が降っている」では明らかに
ピグミーのコラースを模すなど、多彩な多国籍サウンドを聴かせる。
このあたりで、カバー曲が聴きたいなと思っていた矢先に「X'mas メドレー」で賛美歌を、アンコールでジョン・レノンの「Happy X'mas 」を演ったのだが、これが意外に従来の西欧コーラスっぽくて、今イチMarsh-Mallowらしさが感じられなかった。
もう一つ意外だったのは、各種の音楽を採り入れているのに、“和モノ”がまったく聴かれず、三味線や和太鼓など和楽器伴奏によるMarsh-Mallowも聴いてみたかったな…というのがワタシの感想。
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