間もなく第2号が刊行禺画像] されてしまうので、今さらなのだが、昨年(2010年)11月に刊行されたムック
『eBookジャーナル』の第1号。
「電子出版ビジネスを成功に導く総合誌」と謳っていることからわかるように、本書は電子出版ビジネスに携わる、携わろうという人たちに向けた専門誌だ。
それだけに、「どうなる!どうする!?日本の電子出版」といった巻頭特集でも、同じように日本の電子出版の現状を俯瞰した
「週刊ダイヤモンド」のそれ禺画像] よりも、もっとつくり手側に寄り添った内容になっている。
具体的には、フォーマット、コンテンツ、配信プラットフォーム、さらにワークフロー、制作ツールといった横文字言葉やさまざまな図説が並ぶ。よって、そうした電子出版の制作側に興味のない人は読んでもあまり有益ではないだろうし、例えば
“EPUB”と聞いてチンプンカンプンな人は、読み進めるのに苦労するかもしれない。
しかし、ワタシのように活字データをどのようにデジタル化して、現在のように乱立するプラットフォームやデバイスに対応させていくのか、いささかなりとも興味のある者にとっては、ワークフロー図もわかりやすく、まさに手とり足とりの入門書といえる。
まあ、実際にここに書かれていることが、出来るようになるかどうかは別にして(笑)…。
それにしても、冒頭のインタビューで
植村八潮氏が「電子書籍ブームは実体がない」「言うなれば電子書籍“端末”ブーム」との喝破はまさにその通りだと思う。
なぜなら、「コンテンツ10万点を目指す」と鳴り物入りで立ち上がった
大日本印刷とドコモらによる電子書籍書店のオープンが遅れに遅れたうえ、なんとわずか2万点のコンテンツでスタートというのだから、行く末が思いやられる。
老舗の
「パピレス」
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