ZAZEN BOYSの向井秀徳と
LEO 今井によるユニット
「KIMONOS(キモノズ)」のデビューアルバム。そのユニック名をストレートに顕した浮世離れしたジャケットとともに、摩訶不思議な音楽世界を開示している。
その
エロクトロニカなサウンドは一聴して、新世代の
ニューウェーブ/
テクノとも受け取れるし、浮遊感のあるヴォーカルはどこか懐かしくもある。
二拍子がループするミニマムな@「No Modern Animal」で無国籍なサウンドを響かせ、まるで民謡のような呼びかけで始まるA「Haiya」は
YMOを彷彿させる土俗的なテクノ、B
「Soundtrack To Murder」では
ダブ・サウンドに乗せて近未来的なきらびやかさを聴かせる。
パーカシッヴなC「Mogura」では煽動的なヴォーカルも印象的で、テクノ・ポップな「Miss」は
高橋幸宏ばりの物憂げなヴォーカルも相まってもろYMOな世界、続くD「Sports Men」は
教授がロビン・スコットとコラボった
『THE ARRANGEMENT』禺画像] が思い出され…。
といった具合に、全体のテイストは80年代的なのだが、そこにエロクトロニカやエスニックな風味が加わり、まさにジャケットにあるように着物をまとってテクノを興じるかのような“まがいもの”チックなポップ・ワールドが展開される。
G「Almost Human」の如く、HumanだけどそのまんまにしておけないAlmostなサウンドがじつに心地よい。
「Almost Human」のYou Tube動画↓
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